大学の講義等で心理学を学ぶことは重要ですが,半期15回の授業で分野全体を十分に学ぶことは困難です。この傾向は,公認心理師カリキュラムで中黒科目が導入されたことによって,さらに顕著になっています。
このため,心理学を専門的に学ぼうとしている方には,ぜひ当該分野の入門的なテキストを2冊以上目を通して欲しいと考えています。このような理由から,心理学の専門的な学習に有用だと考えている教科書のリストを公開しています。なお,大学院の入試等にこれらから出題されることを保証するものではありませんので,ご注意ください。
心理学全般
心理学(有斐閣)
心理学 第5版補訂版(東京大学出版会)
認知心理学
認知心理学 — 知のアーキテクチャを探る 新版(有斐閣)
認知心理学(有斐閣)
感情心理学
感情心理学・入門 改訂版
感情心理学: 感情研究の基礎とその展開
知覚心理学
Progress & Application 知覚心理学
研究法
心理学研究法 — 心を見つめる科学のまなざし 補訂版
心理学研究法入門
統計
よくわかる心理統計
心理学の英語
日経サイエンスで鍛える科学英語[心理学編]
英語で学ぶ社会心理学
過去問題等
最近は大学院の入試問題を公開しているところが増えてきました。
大学院の入試問題は,教員が最低限理解しておいて欲しいと考えるものを出していることが一般的だと思います。したがって,心理学を幅広く学習する上で重要な情報であると言えるでしょう。
たとえば,筑波大学の問題は広範囲の分野から出題されているので,心理学の教科書等で足りない知識を補う上で,有益です。
筑波大学
https://www2.human.tsukuba.ac.jp/psychology-program/admissions/
京都大学(教育認知心理学)
https://www.educ.kyoto-u.ac.jp/graduate/admissions_info/