大学院入試のオンライン説明会が7月15日に開催されます。
参加をするためには7月8日までに事前申し込みを行う必要があります。
https://www.jinsha.tmu.ac.jp/assets/files/2024daigakuinsetsumei.pdf
進学をお考えの方は是非ご参加ください。
なお,私の研究室では,随時研究室訪問やオンラインでの面談を受け付けています。
未分類
都立大生で実験にご協力いただける方
東京都立大学井上和哉研究室では,実験や調査にご協力いただける方を常時募集しております。
研究への参加に対しては原則的に謝礼(アマゾンギフト券,1時間あたり1000円程度)をお支払いしています。
東京都立大学の学生で実験や調査への参加を希望される方は以下のリンク先からご登録ください。
新規の実験が開始された際に,電子メールでご連絡を差し上げます。
※大学の教育研究用情報システムのアカウントでログインする必要があります。
https://forms.office.com/r/bCN1y5zJeb
注)登録したからといって実験の参加を強制されるものではなく,参加はあくまでも任意になります。また,いつでもデータベースからお名前を削除可能です。削除を希望する方は,連絡事項に「削除希望」と記入し,ご連絡ください。
ご不明な点は以下のアドレスまでお願いいたします。
※(at)を@にご変更ください。
kazuyainoue(at )k-inoue.info
東京都立大学人文社会学部心理学教室
准教授 井上和哉
ビールを好んで飲む方を対象とした実験
ご協力ありがとうございました。
また,機会がありました際には,どうぞよろしくお願いいたします。
実験①ノンアルコールビールまたは水を飲んでいただき,その前後に,矢印の方向を判断する課題とご自身の感覚について尋ねる質問紙にお答えいただきます。実験② ビールとソフトドリンクを飲んでいただき,その味の要素(甘い,苦いなど)について評定していただきます。
年齢20歳以上アルコール飲料のうちビールを最も好んで,最も多く飲む月に1日以上ビールを飲む日常生活に支障のない視力(裸眼もしくは矯正により,両目でおおよそ0.7以上)と聴力がある50分程度の課題に集中できる肝疾患やアルコール使用障害/依存症の既往がない,および妊娠中・授乳中ではない
博士後期課程学生への経済的支援
東京都立大学では,来年度以降も博士後期課程学生に対する経済的支援が継続されることになりました。
https://research-miyacology.tmu.ac.jp/news/10379/
進学をご検討の方は遠慮なくご相談ください。
吃音がある方を対象とした実験の参加者募集中
吃音をお持ちの方を対象に,吃音の病態解明を目指す研究を行っており,研究にご協力いただける方を募集しています。
該当される方がいらっしゃいましたら,ぜひご協力いただけますと幸いです。
※昨年度にすでにご参加された方は,申し訳ございませんが,今回は参加できません。
参加条件:
・吃音がある
・18歳〜35歳
・日常生活に支障のない視力がある(裸眼もしくは矯正により,両目でおおよそ0.7 以上)
・母語が日本語
■研究①と研究②の2つを行っていただきます
研究①
内容:テーマに基づいて短い発話課題を行なっていただきます。また,同時にタブレットの画面に円を書いていただくこともあります。
発話課題前に簡易的な知能検査,文章の音読,心理質問紙への回答もお願いしています
研究②
内容:短い文を音読したり,内容の印象について評価を行っていただきます
時間:研究の説明を含め約90分程度(休憩時間を設けています)
期間:2024年10月まで(平日・土日祝)
※日程はメールでご相談させていただきます
場所:立正大学(品川キャンパス)または東京都立大学(南大沢キャンパス)
※ご希望の場所をお選びいただけます
謝礼:金券2000円分(amazonギフト券)
ご参加いただける場合は,以下のリンク先よりご登録ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf6U_2NOGNERRSVRM2c9i9ojgTYGnzxxnFTSiecw6NYvPGC0g/viewform
【受付終了】実験参加募集中
こちらの実験は受け付けを終了しました。
ご協力いただきましてありがとうございました。
大学院生が実施している実験にご協力いただける方を募集しています。
どうぞよろしくお願いいたします。
※なお6月に行った同名の実験(円を書きながら発話する実験)にご協力いただいた方は今回はご参加いただけません。
【運動課題と発話流暢性の関係の検討】
実験内容
テーマに基づいて短い発話課題を行なっていただきます。また,同時にタブレットの画面に円を書いていただくこともあります。発話課題前に簡易的な知能検査,文章の音読,心理質問紙への回答もお願いしています。
対象者
以下の条件全てに当てはまる方
・日常生活に支障のない視力(裸眼もしくは矯正により,両目でおおよそ0.7 以上)を持っている
・学習障害,聴覚障害,頭部外傷,認知障害の診断歴がない方
・日本語が母語である,または母語話者並みの日本語能力を持つ方
時間
実験の説明を含め約70分程度(休憩時間を設けています)
実験期間
2023年9月18日〜2023年9月29日
場所
東京都立大学南大沢キャンパスの5号館(詳細はメールでお伝えします)
謝礼
金券1500円分(amazonギフト券)
参加手順
1. 下記リンクから,実験に参加可能な日時をご連絡ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScDpEGerIsr3WnK_yj6Qf6FeqDPWFBE9-yu2FegLoB4SOxmUQ/viewform?usp=sf_link
折返し,日時(確定)のご案内のメールを差し上げます。
※希望日の前日までにはご登録ください。不明な点は以下にお問い合わせください。
白石 紗衣(東京都立大学大学院人文科学研究科 人間科学分野)
sirasae12@gmail.com
なお,継続的に実験参加者募集のご案内を希望される方は以下のリンク先にもご登録ください。
https://forms.gle/wab81CngtrH3Ns4TA
博士後期課程の進学希望の方へ
出願自体は来年の1月になりますが,学生支援の申請は10月・11月に行われます。博士後期課程に進学希望の方はこちらの学生支援に応募することを強く推奨しておりますので,お早めにご相談ください。
「双対型」人材育成(FS-SPRING)プロジェクト
次世代研究者挑戦的研究プログラム
博士後期課程1年次の齋藤岳人氏が多視座を涵養する「双対型」人材育成プロジェクト(次世代研究者挑戦的研究プログラム)の支援学生に採用されました。おめでとうございます。
オンラインの反応時間実験は信頼できるのか
Online Psychological Experiment Advent Calendar 2020の19日目の記事です。もう少し新しい情報を含めて書きたかったのですが,井上 (2019)や井上 (2020)の焼き直しみたいな感じになってしまいました。。
私の専門は認知心理学です。認知心理学の研究者の多くは従属変数として反応時間を使用した経験があるのではと思います。経験がある人には分かると思いますが,かなり容易に反応時間の値は変化します。例えば,周囲がうるさくて集中しにくいと反応時間は長くなります。また,実験中にスマホがなったりすると,スマホを早く確認したくなり,反応時間は短くなるかもしれません。キーボードのキーが固くて押しにくいと反応時間が長くなる可能性もあります。
実験室実験ですと,上記のような問題にはある程度対処できます。しかし,実験場所や実験装置の選択が参加者に任されているオンライン実験ですとそうもいきません。このため,従来の実験室実験で報告されていた効果が本当に再現されるのか,実験室実験とオンライン実験で得られる効果の大きさに差がないのかといったことを心配する人がいるかもしれません。
結論を先に言ってしまえば,反応時間を指標とした現象の再現性に関してはそれほど心配する必要はありません。下の表は,反応時間に関係する現象をオンライン実験で検討した結果をまとめたものです(◯は再現)。多くの現象が再現されていることが分かると思います。
マスク下プライミング(masked priming)だけがやや再現性に欠ける結果となっています。マスク下プライミングの実験では,マスク刺激を短時間提示する必要があります。このような閾下提示の実験はオンライン実験に向かないのかもしれません。ただ,そもそも実験室実験でPsychToolboxを使用した場合にも再現されていませんので(Semmelmann & Weigelt, 2017),マスク下プライミングは安定した現象ではないという可能性もあります。
※反応時間と関係が薄いものは表にはまとめていません。
Crump et al. (2013) | Barnhoorn et al. (2014) | Majima (2017) | Semmelmann & Weigelt (2017) | Hilbig (2016) | 中村・ 眞嶋 (2019) | |
ストループ効果 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
タスク切り替え | ◯ | ◯ | ◯ | |||
サイモン効果 | ◯ | ◯ | ||||
復帰抑制 | ◯ | ◯ | ||||
注意の瞬き | ◯ | ◯ | ◯ | |||
フランカー効果 | ◯ | ◯ | ◯ | |||
視覚探索 | ◯ | |||||
マスク下プライミング |
× | ◯ | × | |||
語彙判断 |
◯ | |||||
心的回転 |
◯ | |||||
|
効果の大きさに関しても,オンライン実験は実験室実験と遜色ないレベルで得られることが報告されています。例えば,Semmelmann & Weigelt (2017)は表に記載された現象を実験室実験とオンライン実験で比較していますが,ほとんどの現象で差が見られませんでした。また,差があったとしても,結果の解釈に違いが出るような本質的なものではありませんでした。同様の結果はHilbig (2016)やde Leeuw & Motz (2016)などでも報告されています。
以上のように,反応時間課題(特に効果量が大きなもの)に関しては,オンライン実験の使用は問題ないことが示されています。ただ,反応時間のベースラインの違いに関しては注意が必要かもしれません。上で紹介している多くの研究で示されていることですが,一般的にオンライン実験では実験室実験よりも反応時間が数十ミリ秒程度長くなる傾向があります。これは,ソフトウェア(ブラウザやOS),デバイス,実験環境などの複合的な要因によって生じるものだと思われます。こうした要因は実験参加者の要因と交絡する可能性があるため(例えば,高齢者は若齢者よりも古いパソコンを使用しているなど),異なる実験参加者集団間で反応時間の全体的なレベルを比較したりすることには気をつける必要があるのではと思います。
もし反応時間についてもっとお知りになりたい方がいらっしゃいましたら,是非「心理学,認知・行動科学のための反応時間ハンドブック」をお買い求めください。
引用文献
- Barnhoorn, J. S., Haasnoot, E., Bocanegra, B. R., & van Steenbergen, H. (2015). QRTEngine: An easy solution for running online reaction time experiments using Qualtrics. Behavior Research Methods, 47, 918–929.
- Crump, M. J. C., McDonnell, J. V., & Gureckis, T. M. (2013).
Evaluating Amazon’s Mechanical Turk as a tool for experimental behavioral research. PLoS ONE, 8, e57410 - de Leeuw, J. R., & Motz, B. A. (2016). Psychophysics in a Web browser? Comparing response times collected with JavaScript and Psychophysics Toolbox in a visual search task. Behavior Research Methods, 48, 1–12
- Hilbig, B. E. (2016). Reaction time effects in lab-versus Web-based research: Experimental evidence. Behavior research methods, 48, 1718-1724.
- 井上和哉 (2019). ウェブによる反応時間実験 綾部早穂・井関龍太・熊田孝恒 (編) 心理学、認知・行動科学のための反応時間ハンドブック (pp.??-??,) 勁草書房
- 井上和哉 (2020). 反応時間の個人差とオンライン実験. 基礎心理学研究, 38, 237-242.
- 中村紘子・眞嶋良全(2019). 日本人クラウドワーカーによるオンライン実験と大学生による実験室実験における認知課題成績の比較 基礎心理学研究,38, 33–47.
- Majima, Y. (2017). The feasibility of a Japanese crowdsourcing service for experimental research in psychology. SAGE Open, 7, 1–12.
- Semmelmann, K., & Weigelt, S. (2017). Online psychophysics: Reaction time effects in cognitive experiments. Behavior Research Methods, 49, 1241–1260.